一度習った心電図を、3級合格レベルまで学び直す
※この記事にはPR(アフィリエイトリンク)が含まれます。
見れば思い出せる。でも、パッと出てこない
私は医学生です。心電図は生理学の授業で軽く触れ、その後、循環器の講義と試験で一通り学びました。
ただ、試験が終わると知識はかなり抜けていました。電気軸(軸偏位)の求め方は思い出せませんでしたし、「心電図を見たらまずどこから確認するか」という読む順番も忘れていました。房室ブロックの分類もあやふやです。
解説を読めば「ああ、そうだった」と思い出せます。でも、波形を見てすぐに「これは〇〇」と言えるかというと、自信がありません。似た波形の見分け方も、あいまいなままです。
「見れば思い出せる」と「自分で読める」の間には、大きな差があります。この差を埋めるために、心電図を学び直すことにしました。
なぜ心電図検定3級なのか
理由は2つあります。
1つ目は、循環器に興味があるからです。循環器を学ぶうえで、心電図は避けて通れません。
2つ目は、実習の前に、心電図を自分で読めるようにしておきたいからです。
とはいえ、目標と期限がないと、私は勉強が続きません。そこで、試験日が決まっている心電図検定を目標にしました。
心電図検定3級とは
心電図検定は、日本不整脈心電学会が実施している検定です。1級から4級まであり、3級は「心電図の基礎〜中等度の判読力を有するもの」とされています。
2026年度(第12回)の3級の概要は、次のとおりです。
- 試験日: 2026年12月12日(土)
- 形式: マークシート、50問、90分程度
- 題材: 12誘導心電図。基本的な所見に加えて、危険な不整脈や、臨床でよく出会う不整脈の判読も問われます
- 受検資格: 心電図に興味がある人なら、誰でも受検できます(学会の会員でなくても受検できます)
- 受検料: 6,000円。別途、システム利用料がかかります
- 合否の発表: 2027年2月の予定
2026年度の受検申込みは、すでに受付を終了しています。日程や申込みの受付状況は変わることがあります。受検を考えている方は、必ず日本不整脈心電学会の公式サイトで最新の情報を確認してください。
使っている教材と、選んだ理由
心電図の教材は、次の3冊を使っています。
通読用:『レジデントのための これだけ心電図』
心電図は、読めるようになるまでに覚えることがとても多い分野です。この本は、まず最低限覚えるべき内容が簡潔にまとまっているので、独学でも手をつけやすいと感じました。
詳しい本に時間をかけて取り組むよりも、まず1冊を最後まで読み切るほうが自分には合っていると考え、この本を選びました。
演習用:『心電図問題集160&とことん解説』
160問というコンパクトな分量が、選んだ一番の理由です。
また、将来は上の級も目指したいと考えています。2級と3級の内容を1冊で演習できる点も、魅力に感じました。
参照用:『病気がみえる vol.2 循環器』
臨床科目の勉強を始めるときに購入しました。分かりやすいと評判だったことが、選んだ理由です。
それぞれの教材を実際に使ってみた感想は、別の記事で詳しく書く予定です。
このサイトで書いていくこと
Sinus Labでは、私が学び直した内容を、心電図を初めて学ぶ人にも分かるように整理して、解説記事として公開していきます。
冒頭で挙げた「電気軸(軸偏位)の求め方」「心電図を読む順番」「房室ブロックの分類」は、私自身がつまずいたところです。同じところで迷う人は多いと思うので、今後の記事で取り上げます。
まずは、心臓が正常に動くしくみから
心電図は、心臓の中を流れる電気の変化を、体の表面から記録したものです。波形を読む前に、まず心臓がどのように動いているのかを思い出すところから始めます。